八尾市立図書館

文字の大きさ

HOME > デジタルアーカイブ > お逮夜市

お逮夜市

毎月11日と27日に八尾御坊(大信寺)付近一帯で開かれる露店市を、地元の人は「お逮夜市」と呼んでいます。

古くは、久宝寺御坊(顕証寺)から八尾御坊に至る沿道いっぱいに、さまざまな物資を商う露店が立ち並び、河内一円はおろか大和方面からの買い物客で賑わう名物市でした。

お逮夜市の由来は定かではありませんが、27日は浄土真宗の宗祖親鸞聖人の逮夜(仏教語で命日の前夜の意味)にあたり、この日、八尾・久宝寺の両御坊で行なわれる法要に集まる参詣客目当てに開かれた市が、その名の起こりだといわれています。また、11日については、顕証寺の初代住職実順の命日(3月11日)と関係しているなど、諸説があるようですが、小谷利明氏(八尾市立歴史民俗資料館学芸員)は、『慈願寺史』の中で親鸞聖人直弟子で同寺開基の信願房法心の逮夜であるようだと述べています。なお、棚橋利光氏(前八尾市立歴史民俗資料館長)は、江戸時代の文献に記載がないことから、この市の起源を幕末から明治にかけての頃としています。(同氏著『八尾・柏原の歴史』)

かつて“ここで揃わないものはない”と言われるほど賑わったお逮夜市に、いま昔日の面影はありません。しかし、伝統あるお逮夜市を復興させ、後世に伝え残したいというのが、往時を知る人の共通の思いだといえるでしょう。

◆資料(書名のアイウエオ順)

書名 著者(編者) 出版者(出版社) 出版年
お逮夜市の碑建立(河内どんこう80) やお文化協会 2006
河内久宝寺寺内町の発展(河内どんこう17) 澤井浩三 やお文化協会 1982
八尾のお逮夜市(河内文化18) 瀬田正之 河内史談会 1969
ページの先頭へ