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心合寺山古墳

八尾市北東部大竹地区にある心合寺山古墳は、中河内最大の前方後円墳で、国の指定史跡です。5世紀前半(古墳時代中期)の築造で、被葬者は中河内一円に大きな勢力を持ち、大和朝廷の中枢にも位置していた豪族の首長であったといわれています。

心合寺は、「シオンジ」あるいは「シゴジ」「シンゴンジ」とも発音され、鎌倉時代までこの辺りにあったという秦氏(渡来系氏族)の氏寺『秦興寺』の名に由来しているとのことです。

心合寺山古墳を保存・整備するにあたって、八尾市教育委員会は10次にわたる発掘調査を行いました。調査が進むにしたがって、さまざまなことが明らかになりました。全長が約160メートルにも及んだことや、3段に盛り土された墳丘の斜面には葺石が、平坦面には約3千本の円筒埴輪が並べられていたことなどです。また、前方部では方形壇と呼ばれる施設が、後円部では3基の埋葬施設が確認されました。甲冑や鏡など副葬品も数多く出土しましたが、中でも「造り出し」と呼ばれる舞台のような場所から出土した「水の祭祀場を表した埴輪」は全国的に見ても、とても珍しいものだということです。

これらの調査結果を受けて2001年より保存整備事業が実施され、4年の歳月を経て、心合寺山古墳はそのすべてではないものの築造当時の姿に復元されました。また、古墳に隣接して、しおんじ山古墳学習館がオープンしています。

◆資料(書名のアイウエオ順)

書名 著者(編者) 出版者(出版社) 出版年
心合寺山古墳研究略史(八尾市立歴史民俗資料館 研究紀要13) 藤井淳弘 八尾市立
歴史民俗資料館
2002
心合寺山古墳と周辺の遺蹟(河内どんこう67) 吉田野々 やお文化協会 2002
史跡整備と心合寺山古墳(河内どんこう75) 藤井淳弘 八尾文化協会 2005
八尾市文化財紀要11
史跡心合寺山古墳整備完成記念 講演会記録集
八尾市教育委員会 2006
楽古の挑戦-NPOによる文化財普及活動
・しおんじやま古墳学習館での取り組み(河内どんこう83)
福田和浩 やお文化協会 2007
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