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久宝寺寺内町
久宝寺に顕証寺を中心とする寺内町(浄土真宗寺院を中核に発達した集落)が成立したのは16世紀半ば頃であるといわれています。1470年に蓮如上人が布教に訪れた際、「帰する者市の如し」といわれるほどに帰依する人が多かったため、明応年間(1492年から1501年)に西証寺が創建されます。西証寺は蓮淳(蓮如の6男)の時代に顕証寺と名を改め、歴代連枝(法主の一族)を住職とする格式高い寺として、久宝寺村四町四方を統括しました。河内における布教の拠点としてだけではなく、八尾街道の道筋にあたり、旧大和川(現在の長瀬川)に隣接するという地の利を生かし、地域の商業の中心としても栄えました。
町は碁盤の目のように整然と区画され、周囲には二重の濠と土塁がめぐらされていました。また、南北に1ヶ所、東西に2ヶ所ずつあった出入り口には木戸門と番所が設けられるなど、厳重な防衛機能を備えていました。現在も、町割りなどに当時の面影をとどめています。
八尾市では久宝寺寺内町の保全整備構想をまとめ、地区住民とともにその保全につとめています。水路や街路、公園を整備し、地域の活動拠点となる「まちなみセンター」を建設しました。平成17年度には顕証寺の長屋門・附属西長屋、東長屋、渡廊が市の文化財に指定されています。
[久宝寺寺内町]
資料(書名のアイウエオ順)
書名 | 著者(編者) | 出版者(出版社) | 出版年 |
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河内久宝寺寺内 | 岩永憲一郎 | 日本古城友の会 | 1984 |
河内久宝寺寺内町の発展 (河内どんこう17) |
澤井浩三 | やお文化協会 | 1982 |
久宝寺御坊顕証寺と久宝寺寺内町の沿革 | 顕証寺・久宝寺450年事業委員会 | 顕証寺 | 2003 |
久宝寺御坊と寺内町の成立 (河内どんこう40) |
棚橋利光 | やお文化協会 | 1993 |
久宝寺寺内町区域街なみ環境整備事業 | 久宝寺寺内町 まちづくり推進協議会 |
2004 | |
久宝寺寺内町と戦国社会 | 八尾市立歴史民俗資料館 | 八尾市教育委員会 | 2001 |
久宝寺寺内町の再開発と融通念仏宗 (八尾市立歴史民俗資料館研究紀要11) |
小谷利明 | 八尾市立歴史民俗資料館 | 2000 |
久宝寺寺内町の町割りについて | 内田九州男 | 八尾市教育委員会 | 1986 |
寺内町の基本計画に関する研究 | 櫻井敏雄・大草一憲 | 八尾市教育委員会 | 1988 |
まち、つややか 久宝寺寺内町 | 八尾市 | 八尾市 | 2004 |